CVSA Japan : Cyclic Vomiting Syndrome Association in Japan
周期性嘔吐症候群 患者・家族会
新型コロナウイルスと周期性嘔吐症候群
世界的に新型コロナウイルス(COVID-19)が流行しています。日本でも感染者数が激増し、政府の対応も毎日あわただしく動いています。
周期性嘔吐症候群では、アメリカの患者会・家族会が、新型コロナウイルスと周期性嘔吐症候群の関連について知っておくべきことをまとめました。(http://cvsaonline.org/covid19/)
関連する部分について日本語訳しましてので、ご参考ください。(アメリカと日本で医療制度が異なるので、一部日本では状況が異なる場合があります。)新型コロナウイルスの状況や医療アクセスの状況については、必ず最新情報をご確認ください。大変な時期ですが、ともに乗り切りましょう。
新型コロナウイルスの症状
新型コロナウイルスの症状として、下記のような症状が2週間続く場合があります。
・熱
・せき
・倦怠感
・呼吸困難
・筋肉痛
また、人によっては、頭痛、のどの痛み、鼻水、味覚や嗅覚の異常などが現れます。
具体的な症状や予防法、疑わしい場合の対処方法などは、逐次更新される厚生労働省や各自治体のWEBを必ずご確認ください。
〇【厚生労働省】新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け):
周期性嘔吐症候群と新型コロナウイルス
周期性嘔吐症候群は症状として易感染性(=感染症にかかりやすいこと)が含まれる疾患ではありません。つまり、感染症と戦うという意味では、周期性嘔吐症候群患者は普通のひとと変わりはありません。
しかし、(新型コロナウイルスによる)呼吸症状は、周期性嘔吐症候群の症状を引き起こすトリガーとなる場合があります。現在のところ、新型コロナウイルスが周期性嘔吐症候群患者で悪化するということを示すデータはありませんが、周期性嘔吐症候群以外に健康上の問題や免疫疾患を持っているかたは注意してください。
また、日ごろからできる対策として、下記のものがあげられます。
・手洗い(石鹸をつけて20秒以上)
・ソーシャルディスタンシング(社会的な距離を作ること=【NHK解説】)
・眼・鼻・口にむやみに触らない
多くのひとは新型コロナウイルスの流行で、不安や憂鬱な気持ちになります。それはこの不確かなときには極めて普通のことです。このようなときこそ、自分の不安な感情をコントロールすることが重要です。
周期性嘔吐症候群の発作に対して何を準備した良いか
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かかりつけ医と発作の際に何をすればよいか相談する。
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発作が出始めた時期で、処方されている予防薬を飲む。
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症状が重い場合には、かかりつけ医にコンタクトをとる。
新型コロナウイルスによって、救急病院はひっ迫しています。予防薬がある場合には確実に服用し、普段の医師のアドバイスを守りましょう。もし頻回に発作が起こっている場合には、かかりつけ医にコンタクトし、症状にあった薬を処方してもらいましょう。